文旦類は、東南アジアのインドネシア、マレー半島が発祥とされていて、大航海時代に世界中に広がり、現在に至っています。
日本に最初に伝わった文旦類は獅子柚子で、遣唐使遣隋使の時代に、僧侶により漢方薬の原料のひとつとして伝わってきました。
その後、東ルートで中国や台湾などから、室町時代などの鉄砲の伝来と同時期に、今の形の文旦類(ザボンなど)が伝わり、江戸時代を中心に盛んに入って来たとされています。
グレープフルーツは、西ルートで西インド諸島で枝代わりで発見され、アメリカ大陸に渡り大量生産されたのは、僅か150年程前と云われています。文旦類の子孫になります。
文旦類の特徴は、皮から放たれる芳醇な癒しの香りと、目の覚めるような黄色くなめらかな果皮や、酸味と甘み、そしてほんのりとした苦味の、バランスの良い味わいに加え、果肉の粒が大きくプチプチとした食感で、全国の柑橘ファンを魅了しています。
白木果樹園の御神木と崇めている、樹齢120年余りの小夏(日向夏)の樹があり、地元でも珍しい長寿の樹があるので、
白木果樹園は宮ノ内地区で最も古い老舗の農家のひとつです。
曾祖父より5代に渡り果樹園を継承し、祖父より3代に渡りこの地で文旦づくりのノウハウを蓄積し歴史を築いてきました。
昭和18年に土佐文旦の樹がこの地に導入され、70年以上にわたって栽培されています。
現在では土佐文旦を中心に約2、000本の果樹園となり、季節の文旦類(春:土佐文旦、夏:夏ぶんたん、秋:水晶文旦、冬:温室施設土佐文旦)を始め、小夏・八朔・金柑・温州みかんやレモン・フィンガーライム等の柑橘類や、マンゴー・フルーツトマト・マスクメロン・スイカ・梨・梅・柿・などの果樹類など約100種類を販売しています。